自然石に穴を開ける
先日、お客様からご連絡をいただきました。「ホームページを拝見しました。石に穴を開けて欲しい。」
「それと突起物が入る加工をしていただきたい。」「お客様が既に2個穴を開けているみたいですが、深くまで入らないという。」
急いでいるらしく、2、3日中に開けてもらいたいという依頼であった。
ご連絡頂いた時に、自然石であること、5ミリの穴を開けたということはお聞きしました。
現場で開けられるレベルは、ハンマードリルになるので、ある程度厚みがあること(割れてしまうことがあるので)が条件であり、ドリルの刃が焼けて深くまで入らない可能性があることを伝え、翌日、現物を見せてもらってから、判断させてくださいとお話させてもらいました。
通常5ミリの穴を開けることがないので、ホームセンター仕様のドリルの先を買いに行き、それにて、対応してみる。
お客様が現物を持ってこられ、穴を開けようとしたが、ボコボコ面の自然石なので、固定するものはなく、目打ちがなかなか難しい。お客様が万力を持ってこられ、多少の固定ができ、穴を開けてみるが、やはり途中から入らない現状でした。一部の硬い部分にあたって、入って行かない感じである。
工場で開けることが可能か、工場長に確認したところ、工場では7ミリが最低な穴になり、たぶん難しいということ。ボコボコ面の自然石であることも難しい。7ミリでも実際に垂直に開けることが難しい。開けるともう少し大きくなってしまうと言うことである。
もう一つのポイント、突起物の穴を開けるところは、穴を開けてそこを磨くスタイルにしようと思ったが、これも磨きのドリルの径が1.5センチ以上あるので、1.2センチの穴の加工には対応できないということであった。
改めて思ったがミリの世界は石の加工には向かない。ドリル、切断加工、磨きなどの加工工具が対応していないとつくづく感じた。
いつもお墓がメインなので、お墓の単位は、やはり寸(1寸は約3センチ) 、ある程度これが基準になっているんだなと思う。
ボコボコ面の自然石に5ミリの穴を開ける事
12ミリ幅の加工をする事
お客様の要望に応えることができませんでした。